ヘキチョウのひな騒動
おととい、ポンちゃんが何かをくわえて入ってきました。
大体、ヤモリ、バッタ、トンボ、ゴキブリ、ネズミ。
毎回ポンちゃんを追いかけて獲物をうばい、生きていれば逃がします。
目的は、動かなくなるまで、食べずにただただ遊ぶだけ。
本能だと分かっていますが、店主が嫌なので歴代猫たちには合わせてもらっています。
(いくら言い聞かせても外から持ってくる・・・けど)
今回は子ネズミかと思いきや、よーく見るとひな鳥。
動かないのでつんつんすると、よたよたながらも少し歩きました。
胸毛の一部は抜けていましたが、無傷。
いやー、これは困った獲物です・・・。
だって、まだ飛べずにうずくまるだけなので放すことができない。
またポンちゃん or たまに通る野良猫につかまる率100%。
その直後、庭でピー、ピー、ピーという電子音のような鳴き声が。
母鳥登場ーーーーーー!!おーっ、母鳥にお返ししよう。
状況からすると、この辺で巣を作っていたけど、ひな鳥がうちの敷地に落ちてしまったのでしょう。
ポンがそれを庭で見つけちゃった。
この鳥は、ヘキチョウ (White headed Munia)というそうです。
スズメ目カエデチョウ科キンパラ属
まずは母鳥に見つけてもらう作戦スタート。
最初は、見えやすい枝に置いてみましたが気づいてくれず。
鳥かご全開でひなを待たせる。
近くまで行っても気づけない母鳥。
床タイルのウォーターヒヤシンスの入れ物に置いてみたり・・・。
警戒しながら、下に降りてきますが気づけない母鳥。
で、分かりました。
ひな鳥は、動きゼロ、まだ鳴かないので気づけない。
視力・聴覚に頼る部分が多いのでしょうね。
見ていて、もどかしいもどかしいの連続。
銀行へ行く予定でしたが、それどころじゃなくなりました。
ポンちゃんがヒナをくわえてきた🙀幸い無傷。母鳥が探しに来て、タイルに放つとやっと気づいてもらえた❗鳴かず動かないヒナは近くにいても気づかない。再会してこれからどうする?我が家が困る。#バリ島#サヌール#猫のいる暮らしpic.twitter.com/6SCev4fhMW
— Blue Paradise Diving バリ島 (@bluepara_BALI) May 3, 2021
感動の再会シーンです。
母鳥が上から見ている前で、ひな鳥を床タイルの上に放しました。
一瞬、パタパタしたので気づいてくれた。
店主はすぐに中へ隠れて撮りました。
ポンは店主の部屋に閉じ込められて、ずっと鳴いています。
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再会できてほっとしましたが、これからどうなるの??
猫みたいに子猫を運ばないんですよね・・・鳥は・・・。
ひな鳥に歩かせるしかないのですよ。
ひな鳥から少し離れて鳴き声で誘導します。
鳴き声が「こっちだよ、こっちだよ」って感じです。
ひな鳥は鳴き声につられてずりずり歩きます。
庭の陰に誘導し、地上1mくらいまで登らせてその日は終了。
日が暮れると母鳥はひな鳥を残して消えました。
前回のヒヨドリとは大違い。
オスの姿もないですし。
地上1mの枝は危険すぎるので(巣もないし)、鳥かごに入れてうちの中で1泊してもらいました。
外はひんやりするのでかわいそう。
注射器で餌もあげてみました。
バリ人曰く、なめらかなお粥という。
口ばしをつんつんすると小さな口が開く・・・。
夜中も、生きているか何度も確認しました。
止まり木で寝てる。
明け方、母鳥が覚えている元の位置に鳥かご全開で置き、店主はまた寝ました。
店主もポンちゃんもぐったりですよ。
ドキドキしながらドアを開けると、母鳥がいた。
ひな鳥も地上2mくらいのところに!
そしてジャンプができるようになってる。
羽もだいぶパタパタするしぐさ。
更に、鳴けるようになってる。
母鳥が鳴くとそれに返事ができる。
これでかなり見つけやすくなりましたね。
母鳥はひたすら、高いところへ誘導したいようです。
餌を与えながら、葉と枝が茂る高い木に登らせていました。
屋根の上の高さまで行ったところで、日が暮れて昨日2日目は終了。
ちらっと見えたのでひな鳥はそこで夜を過ごしたはず。
猫が行けない木なので安心です。
そして、今日は見える範囲に親子の姿はありません。
でも、遠くから母鳥の鳴き声が何となくします。
屋根の上の方から。ひな鳥は大丈夫かな・・・。
だんだん、裏庭の方から声が聞こえるようになったので、目を凝らしてみるといたーーーーーーーー!
フランジパニの大きな木の高いところにひな鳥と母鳥がいた。無事でした。
で、よーーく見るともう1匹います。茶色で一回り大きいので兄弟でしょうか。
みんな合流できたようです。母、すごいな~。本当によかった。
静かになったので、そこであと少し子育てすると思われます。
地上での、店主の役目は終えました。
この丸2日間、ポンちゃんが近づけないようにするなど気が疲れました。
ポンも初日はかなりストレスだったようです。
珍しく閉じ込められたから・・・苦笑
完全にヘキチョウ親子ペースの2日間でした。
巣から落ちたひな鳥の生存率は低いですね。絶望的。
うちは動物好きな家なので、ヘキチョウさんたちもラッキー。
しかもコロナで時間たっぷりだったのも幸い。
あのひな鳥は猫から生還できたし、元気にサヌール上空を飛びまわってほしいなと願うばかりです。
「いつかうちで巣を作りな~」と伝えたいです。
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