ガス代【メロン】
インドネシアに来た頃、びっくりしたことの一つに「ガスを自分で買いにいくこと」があります。日本ではガスはたえず供給されていて、ガス代を払うだけでしたから・・。2000年、スラウェシ島で生まれて初めて買ったガス(12L )は確か40.000ルピアぐらいだった気がします。金額よりボンベの重さが衝撃的でした。絶対運べない重さ。
それ以来、ずっと大きなガス(12L)を使っています。当時のインドネシアの台所には、ガスコンロもあれば、油が燃料のコンロ、または田舎では薪で調理もまだまだありました。その後、15年位前でしょうか。政府よりガスのコンロを使いましょうというお達しが出ました。火事が多かったこと、黒い煙が出るため健康被害も多かったそうで、ガスにしたそうです。
上:政府からガス推奨なった頃出現。国内に一斉普及した通称メロン(3L)
下:重くて絶対運べない(12L)。→電話で新しいのを注文、運んでもらい、つないでもらいます。チップをあげて全部やってもらってます。
そんな感じで20年以上、ずっと12Lを買っていました。少しずつ値上がりしているなとは思っていましたが、去年大幅値上げ。
2022年6月 140.000ルピア
2022年10月 240.000ルピア(70%値上がり!)
この値上げはないだろう・・・国民も怒るはずと思いメロンの値段を調べてみると、え~っ値上がりしてない。メロン3L、20.000ルピア。なので、すぐスタッフにメロンボンベを探してもらいました。ローカルは予備にいくつか持っているので、余っている人から一つ買い取らせてもらいました。
先月初め、ついに240.000ルピアの大きなガスが夜切れました。買っておいた満タンメロンに「初めてレギュレーター交換」を自分でしてみたのですが、ガスの漏れるシューシュー音が怖くて怖くておっかなびっくり。駄目だ・・。ガス爆発は怖いので、ヘルプを求め外へ出ると、お隣のお店に立っていた15歳ぐらいの男の子と目が合った。「ガスのレギュレーター取り付けできる?」と尋ねると「たぶん」と言ったので、その子にお願いしちゃいました。「メロンのボンベ側を回転させて、音が止まり合うところあるから」ってアドバイスまで。さらっとしてて、いい子だな~感謝。インドネシアのこういうところに何度助けられていることか・・インドネシアの良いところ。日本だったら不審な外国人として通報されそう~知らない人のうちの台所まで呼ばれるんですからね。 笑
で、今朝、メロン1号のガスが切れました。約1ヵ月半前、あのいい子が付けてくれたメロン。ガス代1ヵ月半で20.000ルピア(180円)ってことですね~安い!12Lの大きなガスも、あの後少し値下がりして210.000ルピア(1900円)ぐらいかな?切れたので空のメロン持って、お隣の24時間営業のお店へ。持ち運びできるし、近いし、24時間だし最高です。真夜中にガスが切れてもOK。で、あのいい子が教えてくれたように、レギュレーターを取り付けしてみると・・できた~!!!シューシュー音なし、臭いもなし。そんなことと思われるかもしれませんが、店主はとても嬉しい。爆発系は苦手です。
一応、シューシュー音のためにOリングも買っておいたんですけどね。出番なし。笑
やっとレギュレーターが取り付けられるようになったのに、インドネシア政府はガス→電気に転換しようとしているよう・・・みんな文句言っているようですけど。店主も嫌です。