OSS→NIB(事業基本番号)

ここインドネシアのお話です。
法人設立のプロセスが、去年半ばより大きく変わり関係各所に大きな混乱が生じています。
今までは、あちこちの役所をまわってたくさんの許可申請をしなければならなかったのですが、なんだかオンラインで一本化しようみたいな・・。
これまでも何度も試みて、ワンストップサービスと言いながら、全く簡素化しなかったじゃないか~!
OSSサイトにログイン・会社情報を入れて、事業基本番号NIBが発行されるそうな。
OSSとNIBについてはこちら

既存の会社にとっては、難しくなさそう。
すでに許可が揃っていれば。

問題は、
NIB取得のために、最低資本金Rp.2.5M(約2,000万円)が銀行にあること
わおっーーーー、というか、ばっかじゃねーと思う額。
店主が会社設立した時は、定款上は約800万円。
これで営業許可が出ているんですよ。
どこに最低資本金残高 2,000万円があるのでしょうか?

確かに、現在、外国人の法人設立は規定が数年前に変わり、確か最低1億円?
それで、最低資本金残高 2,000万円というなら分かります。
法律が変わる前に設立した会社にまで、一律にその規定を適応させようというのはどうなんでしょう?
これは駄目でしょう。資本金の20%とか、「比率」という言葉はないのかな~。
政府のこの改革は荒削りすぎる。

例えば
現在59.5歳で「あと半年で年金がもらえるー」と安心していたのに、法律が今日変わって、年金支給は65歳になりました。
あなたの年金は65歳からになります。と言われたらみんな怒りますよね。
もちろん、日本は段階的に導入しましたが。
そんな感じです。

現状は
NIBを取得しなければならないけど、2000万円なんか持っている会社はないので躊躇。
でも、NIBを持っていないと、今度はキタス(就労ビザ)延長もできないという始末。
困ったもんです。
これまで通り、バリ島に住んで働きたいのであれば、2つしかありません。
①2000万円見せ金集めて、NIBを取得。ビザも延長。→ 税務署の監査入ったら、アウトな気がします。
②増資する。NIB取得、ビザ延長。

やはり、どう考えても2000万円が納得できない店主。
現状は、エージェント、知り合いの役人、ネット情報、どれを見ても誰もよく分かってない状態です。
皆さん、困惑。
本日、OSSとNIB管轄のBKPM事務所(投資調整庁)へ行ってきました。
重い腰でしたが、仕方なく情報を得るために行くしかありません。

営業許可をくれたBKPMだったので、店主的には我々には見方の役所だと思っていました。
小さな資本金でできた、既存の会社に対して、なんらかの妥協案や解決策をくれるのではないかと。
期待は、大はずれ。

最初から、対応してくれていた若い女性は、とても親切に分かりやすく、店主の質問にひとつひとつ教えてくれていました。
途中で割り込んできた中年女室長がやばかった・・(あんた誰よ?)。
「NIB取得のためには、2000万円の最低残高が必須。ジャカルタが決めたんだから、既存の会社だろうが何だろうが従うしかないでしょ!お金がないならバリ島にいてはいけない。会社たたんでお国へ帰りなさい。何度も同じ質問するんじゃない!」と・・・・だんだん怒りだした。役所の人間が庶民にこういう言葉を吐くなんて、ありえねー。BKPM事務所はアットホームな感じで、これまで皆さん親切でした。元々、ヒステリックなおばはんだったのかな。勝手に割り込んでくるな。しかし、おばはんの言葉は胸に刺さりました。

そして、実際にOSSとNIBの説明は、BKPMの人ではなくて、同じ建物に入っている観光許可部門へ案内されました。
担当は、優しそうな若い男性(ヨカッタ!)。
OSSとNIBのことを教えてもらおうと思ったら、なんとその場で彼が登録してくれたのでした。
会社書類持参していてラッキーでした。
OSS新規登録後、確認メール受信まで10分ほど待ちましたが、すでに会社データが入っているようで、入力事項は少しだけ。
ゆっくり説明を受けながらでも、30分かからずOSS新規登録からNIB取得までできてしまいました。
えーーーーっ、これで終わり???店主の拍手が響き渡りました。
さっきまで、BKPMのおばはんは2000万円と吠えていました。
実際の登録では何も問われず。
やっぱ、現場は関係ないのか。
いや、後からしっぺ返しがくるか?とりあえず、良かった!
30分間で、おばはんの地獄から天国に駆け上がり脱力感。
そんだけ力んでたんだな、店主。
なぜこういう朗報が全く出ないんでしょうね・・。
因みに、NIBと税務署やBPJS(社会保障)はまだ連携していないようです。
近い将来、全役所連携になるのでしょうね。

素晴らしい建物ですね。お金あるんだろうな、バリ州。
帰りは、身も心も晴れ晴れ。

バリ島生活

Posted by 店主