危うく店主催眠術に
先日、事務所に怪しいインドネシア人男が・・。ビジネスだというので、中に入れました。不振な人は入れないのですが、言葉・イントネーションから、昔店主が住んでいた南スラウェシの人だと確信したので入れました。最初はトラジャから来たと言いましたが、よくたずねるとママサから。懐かしい。
どうやら、ママサで作った布を売りたかったようなのです。でも、普通の布で珍しくないもの。そのママサから来た少し怪しい人、店主の前でいろいろはじめました。布にライターで火をつけて、火に強いということを見せてくれました。表面をさらさらなぞるだけなので、もちろん燃えないことは店主でも知っています。
へーーっ。適当に感動したように見せる。
その後が新しかった。
ナイフを布に一突き刺し、そのまま横にスライド(切腹のよう)。普通ならそのまま破けるわけですが、やぶけない。後ろから見てもナイフは貫通している(多分)。そのまま横へスライド。でも、ナイフを抜くとやぶけていない。なんで?
そんなことを3,4回やってもらいました。きっと手品なんだろうなぁと思いながら。それでも全然買う気のない店主。
そのやり取りを見ていた同僚のバリ娘がいきなり入ってきて、私がやってみていい?と尋ね、ライターを片手に布に火を当ててみた。しかし、ママサ男の手でまだなんとなく誘導されている。バリ娘がそれを嫌がり、布をとって布の端を燃やそうとした時、ママサ男は怒って布とライターを取り上げてしまった。布の表面は燃えないけど、端は絶対燃えるんです。ママサ男は、ばつ悪そうにしていましたが、まだ店主に売りたいよう。適当にマカッサル話をして、帰ってもらいました。
ほーっ。疲れた。が、目と目の間がおかしい。気分が悪い。目がちかちかする。もしかしたら、かかるところだったのかも??
あちらスラウェシには、相手の目を見ながら話しながら催眠術をかけ、買いたくさせたり、持っている物を差し出させたりする売り子が大勢います。友達もお金をあげてしまったことがあります。あげたくてあげたくてしょうがなくなるそうです。家に戻って正気に戻りましたが。そんなこともあり、このママサの男の目をみないように気をつけていたのですが、失礼のないようにチラチラとは見ていたのです。
多分それだ。
1時間ぐらいで治りましたが・・。よかった。手品や催眠術を使わなくても、みんなが買ってくれる上質なものを売ればよいのにと思いますね。
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