デング熱 殺虫剤散布

まだ暗い朝5時半、突然の爆音で飛び起きる。
日本でありえないことですね。
しかし、こちらでは怒るどころか、喜ばしいサインでもあります。
これ、デング熱の殺虫剤散布が開始されたことを意味します。
草刈機のうるさい音をもっと重低音にしたような・・・。

初めてこれに遭遇した日本人たちはみんな

・戦争が始まったのかと思いました。
・朝の爆音は一体何ですか。

などと言います。

今、全国的にデング熱患者が多い時期で、病院のベッドも足りないほど。
昔は5年に一度がデング流行年とか言われていましたが、最近は毎年ですね。
それを予防するために、町内単位でまだ暗い明け方に散布してくれるのです。
散布機械が借りられれば、個人でもOK。

デング熱とは
ネッタイシマカという蚊を媒介して高熱が出る感染病。
潜伏期間が1−2週間で発症すると、38度台の熱が続きます。
急に熱が出るのがポイント。
ヒト同士の感染はありません。
デングには4種類あって、2回デング熱にかかると出血熱になりやすいそうで、死亡することもあります。
免疫力が少ない、子供や年寄りの死亡が目立ちます。
特効薬がないため、寝て気力と体力で治すしかないのです。

店主も4年ぐらい前に一度かかりました。
クリスマス時期の忙しい時に・・・・。涙
想像以上にしんどかったです。
日本のインフルエンザの100倍ぐらい?
体を何かにのっとられたような感じです。
もう絶対に嫌です。

予防法は、ネッタイシマカに刺されないこと。
これしかありません。
これ昼間の蚊で、明け方と夕暮れに活発に動く蚊です。

マラリアは
マラリア原虫を持つハマダラカにさされることで発症します。
これ、夜活発になるなる蚊。

ってことは、ヒトは24時間、蚊の脅威の中で生活してるってことです。
きゃー恐ろしい。

蚊は黒い色が好きなので、明るい色の服を着て、肌を露出しないことですね。
一説には、原色が嫌いだそうです。
アフリカの人たちって、よくショッキングピンクや黄色の服着てますよね。
理にかなっているかも。
蚊は、膝下の低いところも好みます。

蚊よけスプレーと肌を露出しない長ズボン(できれば原色)が好ましいですね。

バリで蚊にさされて、発症まで潜伏期間があるので、日本へ帰ってから高熱ということもよくあります。
その時は、割と大きな病院へ駆け込み、バリ島にいたのでデング熱かもしれないと伝えましょう。
意外と日本のドクターたち、デング熱の知識がなく愕然としますが・・。

そして、PANADOLというインドネシアで販売されている薬を買っておくといいかもしれません。
色は青いのを何錠か。
解熱剤ですが、このPANADOL青は、マラリアだろうがデング熱だろうが、高熱時に服用してOKの解熱剤です。
感染症によっては、飲んではいけない解熱剤が違うのです。
病名が判明するまでの辛いときに、PANADOL青が効果的です。

辛いデング熱経験があるため、店主は早朝のバズーカ砲のような大騒音うぇるかむです。
その代わり、白い煙を敷地に吹き込まれるので、全てが埃ぽくなりますが。
植物、池の魚、カエル、ヤモリたちは死にませんが、ゴキブリは死にます。

じゅんこイントラ寝ぼけたまま飛び出てきました。
「店主が、コーヒー飲んでいると思った〜。コーヒーミルで豆ひいてると思ったよ〜。」

これ新しい表現ですね。

バリ島生活

Posted by 店主