パダンバイ 体験ダイビング
土曜日の夜中から始まった強風。
まだおさまらないバリ島です。
ダイビング的には、こういう風はNGなんですねぇ。
でも、ツアー予約がないからいいやと余裕をかましていたら、昨日サヌールに泊まっているゲストより電話で予約あり。
明日、体験ダイビングをしたいのですが・・・。
『この強風ですから、どこも海況はよくないと思いますよ』
あさって帰国なので、明日しかダイビングできないんです。
『波もあって酔うかもしれませんよ。』
酔い止めを持って来ています!
強風で荒れ気味かもしれない+体験ダイビング2名=どうしよう・・・・・。
ゲストのやる気満々の熱意に負けて、結局お受けすることになりました。
サヌールは船が転覆したというし、パダンバイへ。
ギリトラワンガン行きのスピードボートは、波が大きいので運休。
どうりで観光客が少ないはずだ・・・。
ロンボク行きフェリーは運航しています。
ウェットスーツに着替えていると、人だかりが。
高いヤシの木に人がすいすい登り始め、頂上まであっという間に上がってしまいました。
そして、ヤシの実や落ちそうな古い葉っぱを落とし始めました。
これズームで撮っていますが、小さな2つの影はヤシの実。
下に見えるのは電線。
命綱なし、素足、恐るべし。プロのお仕事!
でも、こういう方がいないと、危なくてヤシの木の下は怖くて歩けない店主です。
しかもこの風ですからね。
大昔ですが、フィリピンで器材セッティングしている時に、店主の後ろをかするようにヤシの実が落下。
ぞっとする経験。
それからヤシの木の下は怖くて歩けません。
天気もよく、波は若干ありましたが、前情報通りボートも出ているしダイバーも多い。
奥様のKさんは実はBSACのCカード保持者。
ですが、10年以上のブランクがあるため体験ダイビングで申し込んだそうです。
陸上講習も終え、水面練習も終え、ゆっくりエントリー。
Kさん、やはりダイバーですぐに勘を取り戻しました。
若干流れとうねりがあり、浅瀬探しが大変でしたが、1本目はスムーズに水中散策を楽しみます。
ミナミハコフグ、クマノミ、ハダカハオコゼ2匹、ウミスズメがかわいかったです。
ご夫妻は、カナダ在住!!!
しかも都会ではなく田舎、
永住権を持ってらっしゃるご夫妻。
S氏は看護師、Kさんはマッサージ師です。
Sさんは、アメリカとカナダで看護師資格をお持ちです。
すごーーーーーーい。
ご夫妻がいるカナダのマニトバ州のトンプソン市。
日本人はS氏、Kさんを入れて3人しかいないそうです。
先住民(インディアン)がいる生活。
空港まで車で8時間。
気温はマイナス30-40℃。
冷凍庫を持つ意味がない?
白熊がいたり、オーロラが見られるそうな。
かなり秘境。
店主は道産子ですが、人生で一番寒かったのはマイナス26℃。
1キロの通学で耳が凍傷になりました。
若い頃、カナダのトロント(オンタリオ州)に遊学しましたが、マニトバ州を知りませんでした。
ごめんなさい。地図で見たら隣じゃないですか!
海外に住む日本人として、話に花が咲く咲くっ。
ビザのこと、和食のこと、人生の流れ、寒さ、カナダ事情。
20年ぶりにカナダに行ってみたくなりました。
そして、ダイビング2本目。
益々、水面の波が高くなり、海況は見るからに悪化。
2本目ですこし慣れた感じでバックロールエントリーに挑戦。成功!!
水面が流れているのでバラバラにならないようにちょっと遠かったですが、ブイまで水面移動。
息を整えてゆっくり潜行開始。いいですよー。
うねりがひどくて浅場に行けず。
最初の15分ぐらいは、まだ透明度もそこそこで生物観察できていたのですが、だんだん流れがひどくなり撤退。
ブイに捕まって様子を見ることに。
見る見るうちに、流れ&うねりで視界が1mまで落ちました。真っ白!
それでも、しっかりみんなで鯉のぼり状態をキープ。
小さい岩はコロコロ転がっています。
隠れていたはずの大きなウツボも焦っているようでした。
ハリケーン被害ですね・・・かわいそう。
アオリイカの群れがもう必死という感じで、流れに対抗していました。
20分位うねりの鯉のぼりで回復を待ちましたが、回復せず。
他のダイバーたちも匍匐前進で張り付いている状態。
水面バタバタでしたが、エキジットもゆっくり冷静に終えたS氏とKさん。
スポーツマンのS氏だったのも助かりました。
Kさんが、ダイバーだったことにも助かりました。
二人とも落ち着いていて上手でした。
穏やかな海だったら、もっともっと楽チンなんですよー。
やはり、強風の影響はすごいものがあります。
武勇伝にしてもらっていいぐらいの2本目。
お疲れ様でした!
ランチ、車の中は、ずーーーーっとカナダトークが炸裂。
あっという間のサヌール。
2本目は大変でしたが、これもよい思い出になれば幸いです。
カナダの医療現場で頑張ってください。
海外で活躍する夫妻!あっぱれ。
一日ご一緒させて頂きありがとうございました。
生き方に刺激を受けたし、テーマが楽しかったです・・・。
予約を断らなくてよかったと思いました。
ご縁に感謝。
ディスカッション
コメント一覧
港は (写真)穏やかに 見えますが?
流れ うねり 想像以上なんですね 自然相手の仕事
ご苦労さまです
あの写真から1時間後ぐらいだと思います。
水中があっという間に変わりました。
パダンバイで珍しいです。
ロープがあったので助かりました。