ある定年を過ぎたドイツ人夫婦が、サヌールにもう5年ほど住んでいます。結構、典型的な西洋人タイプでいい人達なのですが、バリにいても未だに我が強く(笑)、私たちは「知り合い」程度のお付き合いをしています。そんな夫婦が突然、お祈りをするためではなく、「自分の家で働いてもらうお手伝いさんを探すため」に教会へ通うはめになったのです。

 

バリの家には大抵敷地内に小さなお寺があります。畳1畳程度のものから、大きな寺だと本当のお寺ぐらいまでと様々です。毎日、バリ人はお祈りやお供えをかかしません。聖なる場所です。そのドイツ人夫婦も長いこと家を長期リースし、これまで何事もなく住んでいたのですが、前々から敷地内にあるそのお寺が気に食わなかったそうです。敷地はかなり広く、大きな庭の中に大きなプールもあります。だからと言って、敬虔なクリスチャンでもないのですが・・・。何をどう思ったのか、その聖なるお寺の上に、お手伝いさん用の部屋を造ってしまったらしいのです。これは、バリ人にとってはとんでもないことです。私もその話をそこまで聞いて、寒くなりました。もちろん、それまで二人いたお手伝いさんは、そのような部屋に寝ることはできず、この不景気の中辞めざるを得なくなったそうです。そこでドイツ人夫婦は、クリスチャンのお手伝いさんを探すために、教会へ今通っているそうです。

これは在住ドイツ人の中では今かなりの笑い話になっています。お寺の上に部屋を造ってしまった話は侮辱行為だと非難ですが、あの変わり者の夫婦が教会へ行くなんて、と。バリにはいろんな人種が住み着いているため、かなりの異文化を毎日見聞きすることができます。