コロ、ありがとう!

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http://www.flickr.com/photos/9038210@N07/

めずらしく元気がない店主です。

コロのことは、この場でも紹介していこうと思っていたところでしたが、結局最初で最後になりそうです。

昨日の朝、愛犬コロが毒を食べてあっという間に逝ってしまいました。バリではよくある話なのですが、実際に、こんなに早く店主も経験することになるとは・・。コロが我が家に来てからまだ3ヵ月半(当時約3ヶ月の子犬)。デンパサールで交通事故にあい、死にそうなところを拾ってきて面倒みていた犬です。結局最期まで三本脚歩行でしたが、性格もおもしろく、誰からも愛される犬に育っていました。店主は家に帰るのが楽しみになっていました。玄関で必ずお出迎えしてくれるからです。しっぽは全開でくるくるまわり、いつも立っている耳はおじぎをし、歌をうたうように長く話すのです。話しているのかほえているのかよくわかりませんが、面白いコロでした。きっと何か言っているのでしょう。

今月20日−27日まで日本からボスが来ていて、朝から午前様ミーティングのの過激スケジュールが続いていました。マイケルインストラクターもその時期はダイブの日々。スタッフもウパチャラとダイビングで大忙し。とにかくこの1週間は誰もうちの動物たち、コロ(犬)、ダコ(ネコ)、ピコ(ねずみ)と遊んであげられなかったのです。27日空港から夜戻り、コロの相手をしてあげたかったのですが、少しだけ。疲れすぎて服をきたまま眠ってしまった店主です。

目覚めたのは朝4.50分。のどが渇いていたので、ジュースを持って外の庭にすわりました。もちろん、コロはいつもと同じく、どこへ行くのも付いてきます。夜空の星を見ながらジュースを飲んでいると、コロも私の前に座りました。そして、突然何か気配を感じたのでしょう。立ち上がり、外に注意し、ゲートより飛び出していきました。店主には聞こえない気配です。鳴き声もまったくないので、他の犬(友達)がいるのかなぁぐらいにしか思いませんでした。

その後1分も経っていないと思います。突然、「キャイーンキャイーン」と異常を意味する鳴き声が我が家の外で。すぐに外へ出てみると、真っ暗であまりよく見えませんが、すでにコロが寝たまま何かを吐いていて呼吸が異常に早くなっていました。体全体が麻痺状態。「毒」と直感した店主は、明るい我が家へコロを運ぶと嘔吐が今度は泡ぽい血に変わりました。寝かせて、何とか毒を吐かせようとしましたが、水でするしかありませんでした。こちらでは、ココナツオイルやココナツ水がよいとされていますが、後で調べたところ日本では濃い塩水を飲ませるそうです。口に水を入れ、店主の手を中へ突っ込んでかき出したり、レスキューコースで学んだ通り下を向けて背中を叩いたりすることしかできませんでした。どんどん呼吸が弱くなり、死ぬのがわかりました。

何もできなかったのです。

異常な鳴き声から15分ぐらいでしょうか。短い犬の人生が終わりました。恐らく6−7ヶ月の寿命。成犬ちょっと手前ぐらいでした。15分前に元気に飛び出して行き、今はもう逝ってしまったのです。受け入れがたい惨状の前で、頭が空っぽになってしまった店主。あまりにショックだと涙も出ない感じでした。きれいにふき取ってやると、目が開いたまま死んだのでまるで生きているよう。いつものコロちゃん。お気に入りのソファーにいつも通り寝かせて、その後埋葬するまでの12時間ずっと一緒にいました。口と鼻からはずっと血が出続けました。そしてすぐに冷たくかちこち。体についていた虫たちはどんどん離れていきました。それ以外はいつもの寝顔。何度も声かけましたが返事はなし。

夕方、みんなの仕事が終わった頃、ついにお別れの時の埋葬。みんなできれいなお墓を作りました。好きだったものを全部入れて、私は首輪を形見分け。ダコもコロの死がわかったよう。土をかける時はさすがに直視できませんでした。6−7ヶ月の年齢で、バイク事故と毒殺。昨日は腹立たしさと涙の一日でした。

証拠の毒はとってあります。写真もたくさんとりました。獣医に診断書を作ってもらいました。でも、訴えても法律がないので見つけたとしても罰則がありません。イ語で毒は「ラチュン」といいますが、今回店主が知ったことは、コロが食べてしまったものは「青酸カリ」ということ。毒にもいろいろありますが、まさか青酸カリが普通に使われていたことにショックと恐怖を覚えました。こちらは毒まいて魚をとることがありますが、そのときにこの青酸カリを使うそうです。犬殺しのためには、この青酸カリかねずみ捕り用の毒を使うそうです。ねずみ捕り毒を肉団子に混ぜて使う方法で処置が早ければ助かる犬もいるそうです。でも、青酸カリの場合は獣医でもお手上げだそうです。今回のコロに与えられた分量で1ヘクタールの魚を殺すことができるそうな。ティースプーン1さじで人間なら10人殺せます。致死量が超微量。

青酸カリって何?http://www.rarara.co.jp/kawaraban/kako/2001/0219.html

こんなものが身近にあることが怖い。毎日あちこちで犬が毒殺され、その周辺には毒が残っているわけで、子供たちや他の動物の口から入ることもあるだろうな・・と。微量で1分で死ぬこともあるわけです。きっとインドネシア人は「ブラックマジック」で死んだに違いないで終わりなのでしょう。突然死の死因を調べるわけありませんから。

とにかく、昨日の朝コロの惨事を実際にみて、このバリの状況(犬の毒殺)が変わるべきだと確信しています。毒殺する理由はたくさんありますが、うちのコロはサテアンジン(犬の焼き鳥)のために殺されたと思います。または我が家に泥棒に入ろうとしていた誰か。推測で話すのは嫌いですが、多分サテのためです。もし、私が出て行かなかったら、死んだところを見計らってコロを持っていったでしょう。もし、凶暴な犬でいつもほえまくる犬なら、歩行人はその犬に毒を与えるようです。→話し合えばいいと思うのですが、それをしないで殺すところがまだまだ途上国です。

あまりにもまわりで飼い犬を毒殺されている人が多いです。外国人、バリ人問わず。バリの犬は幸せだと思っていましたが、どんどん生んでどんどん死ぬというサイクル。

コロの死を無駄にしたくありません。何かできることからアクションを起こしていこうと思う店主とマイケルインストラクターです。家にコロがいないととても閑散としています。会いたくて会いたくてたまりません。昨日の朝、気配を感じ元気に外へ出て行ったコロの姿が焼きついています。

コロ、我が家へ来てくれてありがとう。