頑張っている人は美しい

<アドバンスコース取得記 〜こんな僕でも取れました〜>  30代男性/MK

 

「何やってるのよ〜!そんなことしていたら、死ぬよ!」

 

ここは沈船で有名なバリ・トランベンの海です。

オープンウォータークラスの私は、アドバンスコース取得をすべく、再びこの地で訓練をしている最中です。アドバンスコース取得のためには、ディープDとナビゲーションDの必須2ダイブ、中性浮力D、沈船D(レックD)、水中カメラD、ナイトD、ドリフトD、ボートD等の選択3ダイブの計5ダイブが必要なのです。私は、その選択3ダイブの中では、中性浮力D、水中カメラD、ナイトDを選択しました。(ナイトDの選択理由は、暗いところが苦手な私が、単独では絶対にできないダイブだからです)

 

訓練初日のダイブ一本目は中性浮力D。中性浮力とは、水中で浮き上がりも沈み込みもしない浮力のことで、このDでは、呼吸の力で浮力をコントロールする力を身につけます。インストラクターのアツコさんが、緊張しやすい僕(小心者ともいいます)のために、まず比較的訓練しやすい中性浮力Dから選択してくれたのでした。

 

結果は良好。フンフン、中性浮力はまずまず得意なのです。水深20m程度、4,50分程度訓練し、さあいざ安全停止という時(減圧症防止のために、水深3〜6mで3分以上、浮上を停止しなければならない。特に深く潜ったダイブでは必ず行わなければならない)、疲れからか口元が緩んで、レギュレーターの間から水を吸い込んでいる「感じ」がした。私の頭の中は真っ白に。いわゆるパニック。。。そして、水面を求めて一直線。急浮上です。途中でレギュレーターは離すわ、水面でBCD(ライフジャケットのようなもの)に空気を入れ忘れて、水面でおぼれかかるわ、散々です。

 

アツコさん「何やってるのよ〜!そんなことしていたら、死ぬよ!」

私「すみません!すみませんっ!!」(私に付き添って急浮上してきてくれたアツコさんに対して)

アツコさん「それとダイブ中、私と離れすぎー。7、8mくらい常に離れている。。。」

私「。。。すみません。。。」

 

・・・

 

ダイブ二本目はナビゲーションD。水中で、歩測(キック数で距離を測る)とコンパスを用いて、決められた大きさの図形を描くダイブである。大学時代、オリエンテーリング部主将でならした私にとって、こんなものは朝飯前。前回ダイブの汚名返上である。

 

・・・

 

やってみるとこれがなかなかに難しい。5回、6回、合計60分程度訓練したが、うまく四角形を描けない。。。五角形になってしまう。。。原因を考えてみる。どうやら、キック数のカウントの仕方がまちまち(歩測で単歩と複歩がごっちゃ)なのと、コーナーできちんと止まって、コンパスを確認しないことが原因とわかった。チョー基本的な問題である。

 

結果「不合格」。翌日、再度訓練である。

「あ〜、こんなことなら、大学時代、まじめにオリエンテーリングに励んでおくべきだった〜」

 

・・・

 

ダイブ三本目はナイトD。夜の海に潜るのは初めて。チョー緊張状態です。ダイブ前、「トイレに行ってきます」の連続である。手伝いに来てくれた先輩ダイバーからは「Seperti anjing yg kecil(小犬みたい)」とインドネシア語で馬鹿にされる始末。波も高いし、散々である。

「(アツコさんと離れたら、確実に、、、死ぬっ!!!)」

ダイブ中はダイブ1本目の指摘を改善すべく、ぴったり(常時50cm以内)とアツコさんくっ付いて泳ぐ。アツコさんがナイトDの魅力を、いろいろな水中生物にライトをあてて示してくれるが、頭にはほとんど残らない。。。

 

・・・

 

しかし、無事なんとかナイトD終了〜。

技術的には、結果は良好である。

 

ナイトDが終わって、アツコさんから一言。

「・・・近い」

 

日本人には適度な距離感が必要です。

 

 

訓練二日目のダイブ四本目はディープD。読んで字のごとく、深いところ、30mへ潜り、10m程度の浅いところとの様々な違い(浮力、窒素酔いの影響、空気の減少速度等)を感じるダイブである。意外なことに、小心者の私が深いところでは、めっちゃ落ち着くのであった。呼吸の早い私が、常人並みの呼吸速度である。周辺の緑がかった景色、幻想的な雰囲気etc、、、とにかく落ち着くのである。

そこで、窒素酔いの影響を感じるため、数問の簡単な計算問題を解く。

 

・・・

 

「できた!」。なんだ、窒素酔いの影響、意外と少ないじゃん。

と、しかし、私は「6×52=150」と間違っていた。なんで???どうやら私には「6×52」が「6×25」に見えてしまっていたのだ。。。

 

!?

見事に酔ってしまっていたようです。

「!!!!????(窒素酔い、チョーコエー!!!)」

 

ダイブ5本目は水中カメラD、と思いきや、波が強すぎて、カメラ持ってエントリー&エグジットが出来ない。「なんてこったい!!!><」ということで急遽、沈船D(レックD)に変更。沈船Dとは沈船に潜り、その際の危険性&魅力を学ぶダイブである。

まずは昨日の課題、ナビゲーションDをこなす。「(もし一発目を外したら、心が折れる)」ということで、めっちゃ気合を入れて、基本に忠実に歩測&コンパスを行う。

 

・・・

 

結果、一発で合格。

「な〜んだ、意外と簡単じゃん」(←基本の行動さえできれば、当然簡単なことなのである)

ということで、沈船D。ダイブ一本目で練習した中性浮力を活かして、また、周囲を注意しながら潜る。沈船内部から見上げる景色は神秘的で格別である。大満足のアドバンス講習でした。

 

 

 

自分としては、実技にはかなり不安が残るものの、この後のカポポサン・ダイビングに望む、自称、頼れる海の男、他称、二回で一回分をこなす男、でした。。。(この後のカポポサン・ダイビングで急成長と遂げたらしい。)

 

努力は必ず報われる

 

ってことで、なんとかアドバンス、取得できました〜!

熱血丁寧なご指導をいただきましたアツコさん、強力サポートをいただきました諸先輩方、本当にありがとうございました、そして、お世話をお掛けしてしまい、大変申し訳ございませんでした。